休職するなら退職しろと言われた男性会社員の画像

◎ 本記事のポイント

  1. 休職するなら退職しろと言われる理由の背景が分かる。
  2. 休職するなら退職しろと言われた場合の対処法が分かる。
  3. 休職を選択するメリット・デメリットが分かる。
  4. 退職を選択するメリット・デメリットが分かる。
  5. 休職と退職を迷った場合の選択基準が分かる。

うつ病や適応障害などの病気になれば、思うように働くことが難しくなります。

そんな場合には、休職の選択肢を考える場合があるでしょう。

 
ですが、上司などから「休職するなら退職しろ」と言われる可能性もあります。

休職するなら退職しろと言われるのは、どうしてなのでしょうか?

 
休職は労働者の権利ではありますが、会社側が認める必要もあります。

そのため、休職は認めないというような発言をされる場合もあるのです。

 
まずは、なぜそう言われるのかの背景について、見ていきましょう。

休職するなら退職しろと言われる理由とは?

休職するなら退職しろと言われた女性の画像

なぜ「休職するなら退職しろ」という言葉が言われるのでしょうか?

その背景として、次の5つの理由が考えられます。

 

  1. 休職が業務の足手まといになると捉えられるから
  2. 人員調整や仕事のやりくりが大変になるから
  3. 気遣いをしなければならないから
  4. 休職するといつ復帰できるかが分からないから
  5. 休職しても社会保険料は発生するから

それぞれの理由について、詳しく見ていきましょう。

① 休職が業務の足手まといと捉えられるから

病気などで休職をすると、会社にとっても困難を伴います。

特に小規模な企業では、休職する従業員がいると業務の停りや代替人材の確保に難しさが伴います。

そのため、休職が会社の業務遂行に足手まといと捉えられることもあります。
 

  • 業務の停滞: 欠員により特定の業務が滞ることがあり、プロジェクトの進行に支障をきたすことも。
  • 代替人材の確保: 休職によって代替人材の確保が難しくなり、業務に遅れが生じることも。
  • 従業員の負担増加: 休職者の業務を分担することにより、残ったスタッフの負担が増加し、職場のストレスが高まる可能性があります。

 
休職によって、あなたがこれまでやっていた仕事を他の人に任せることになります。

そのため、休職が企業にとって大きな負担となることは間違いありません。

② 人員調整や仕事のやりくりが大変になるから

休職者が出ると、会社はその人の業務を他の人に分担する必要が生じます。

新たな業務調整や人員配置の変更を必要とし、経営やチーム運営に追加の負担をもたらします。

計画の見直しや納期の遅延などの問題が生じる可能性もあるでしょう。
 

  • 業務の再調整: 新たな業務分担や人員配置のための時間と労力が必要となり、計画通りに進めることが難しくなる場合があります。
  • プロジェクトの遅延: 重要なプロジェクトや期限が迫っている仕事において、休職による人員の不足が遅延や品質の低下を引き起こすことがあります。
  • コミュニケーションの混乱: 業務の再分配によるチーム内のコミュニケーションの混乱や誤解が生じることもあります。

 
上記の点を考慮すると、休職が会社側に及ぼす影響は無視できません。

上司は人員調整などの仕事が追加となり、負担が大きくなります。

③ 気遣いをしなければならないから

休職する社員がいる場合、会社はその社員の体調や復帰時期に気を配る必要があります。

また、復帰後の職場復帰プロセスの配慮も不可欠です。

そのため、何かと気遣いをする負担が増えます。
 

  • 職場の雰囲気: 休職中の社員に対する気遣いが、会社側の負担になることがあります。
  • 業務進行への影響: 復帰予定が不確かな場合、業務の進行に影響を及ぼし、計画の見直しが必要になることもあります。
  • 復帰プロセス: 復帰する社員のための配慮や調整が必要で、他のスタッフの業務に影響を与えることもあります。

 
上司(会社)側としてみれば、休職者に対してのフォローの仕事が増えてしまうのです。

このことも頭に入れておくようにしましょう。

④ 休職するといつ復帰できるかが分からないから

休職は復帰の時期が不確実であることが多いです。

そのため、業務計画や人員配置に影響を与えることが多いです。

特に、病気の回復状況が予測できない場合、予定よりも長期にわたる休職が生じることがあります。
 

  • 復帰時期の不確実性: 休職者の復帰時期が不明確であるため、業務計画や人員配置に不確実性が生じます。
  • 計画の見直し: 長期にわたる休職により、既存の業務計画やプロジェクトスケジュールの見直しが必要になることがあります。
  • 組織への影響: 長期間の休職は、職場のメンバーや経営陣に不確実性をもたらし、組織全体の計画に影響を及ぼす可能性があります。

 
怪我であれば、休職からの復帰時期は比較的分かりやすい場合が多いでしょう。

しかし、うつ病や適応障害などの病気だと、復帰時期が読めない・長引く場合が多いのです。

⑤ 休職しても社会保険料は発生するから

休職中の社会保険料の支払いは、企業にとっての財務的な問題です。

休職中にも社会保険料の支払いが継続されるため、企業にとっては負担となります。

働いていないにも関わらず、コストは発生するというわけです。
 

  • 社会保険料の継続: 休職中であっても、通常は健康保険や厚生年金などの社会保険料の支払いが続きます。
  • 財務への影響: 休職者が受ける給付に関しても、企業の財務状況に影響を与える可能性があります。
  • 中小企業への影響: 中小企業では、社会保険料の支払いが企業の財務に影響を及ぼすことがあります。

 
企業は休職者の社会保険料の支払いに関して、従業員と適切な支払い方法について話し合うことが重要です。

休職しても社会保険料などのコストは発生するすることは頭に入れておきましょう。

休職するなら退職しろと言われた場合の選択肢

休職するか退職するかを悩んでいる男性会社員の画像

休職するなら退職しろと言われた場合に、どのように対応すべきかは重要な判断です。

どんな選択肢があるのでしょうか?

 

  1. 休職するなら退職しろと言われても休職する
  2. 労働基準監督署や弁護士などの専門家に相談する
  3. 他の部署や上司に相談をする
  4. 退職する

それぞれの選択肢について、見ていきましょう。

① 休職するなら退職しろと言われても休職する

「休職するなら退職しろ」と言われた場合でも、会社次第ではありますが、休職に持っていくことは可能です。

いきなり退職をすると失業状態になる可能性が高いです。

そのため、休職をすることによって、今後の様々な選択肢を考えることができます。
 

  • 健康状態の改善: 休職は健康回復のための時間を確保するための重要な手段です。
  • 職場復帰の準備: 休職中には、復職に向けた準備や計画を進めることができます。
  • スキルアップの機会: 休職中にスキルを磨くことは、復職後のキャリア発展に役立ちます。

 
休職を選択した場合、会社の圧力や意見に左右されず、自分のキャリアや健康を優先することが重要です。

また、休職中に自分自身の将来について考え、計画を立てることで、今後のキャリアパスを築くことにもつながるでしょう​​。

② 労働基準監督署や弁護士などの専門家に相談する

退職を迫られた際には、法的な権利や義務の理解は極めて重要です。

労働基準監督署や弁護士への相談を通じて、自己の権利を保護し、適切な行動を取るための助言を得ることができます。
 

  • 法的権利の理解: 労働基準監督署や弁護士は、労働法に関する深い知識を持っており、あなたの法的権利について正確な情報を提供してくれます。
  • 具体的な対処法の提供: 休職や退職に関連する問題で不当な扱いを受けている場合、どのように対処すべきか具体的なアドバイスを得ることができます。
  • 個別のケースに対するカスタマイズされたアドバイス: 個々の状況に応じた最適なアドバイスが得られ、自分にとって最良の選択をするためのサポートが得られます。

 
上記のような専門家のアドバイスを受けることで、休職や退職に関する様々な選択肢を検討し、適切な決断を下すことにつながります​​。

③ 他の部署や上司に相談をする

「休職するなら退職しろ」と言われた上司以外の人にも相談をしましょう。

職場内での相談は、自分の状況を理解し、サポートを得る上で重要な一歩です。

 
理解のある他の上司や他部署の人に相談を行うことが大事。

休職に関する適切なアドバイスや職場でのサポートを受けることにつながるかもしれません。
 

  • 内部サポートの活用: 自分の状況や困難について、同僚や上司に相談することで、内部のサポートや理解を得ることができます。
  • 職場のリソースの活用: 企業内のリソースやサポートプログラムの情報を得ることができ、休職期間中の負担を軽減するのに役立ちます。
  • オープンなコミュニケーションの促進: 職場内でのオープンなコミュニケーションを促進し、自分のニーズや状況を明確に伝えることができます。

 
職場内での相談を通じて、休職に関する様々な選択肢やサポートを理解し、自分に適した決断を下すための情報を得ることが可能です​​。

④ 退職する

「休職するなら退職しろ」と言われた場合には、会社からの将来的なサポートは期待できないと感じるかもしれません。

そのため、今の職場に見切りをつけて退職を選ぶことも一つの選択肢です。

退職は新しいキャリアを開拓する機会を提供し、新しい出発点となることがあります。
 

  • 新たなキャリアの機会: 退職は新たなキャリアを探求する機会を提供し、自己成長のための新しい道を開きます。
  • 自己決定の重要性: 自身のキャリアに関する決定は、他人の意見に左右されず、自己の判断で進めるべきです。
  • 新しい展開: 退職によって、新しい仕事やキャリアパスへの道が開かれることがあります。

 
上記のような状況では、自身のキャリア目標と将来の展望を考え、最適な決断を下すことが重要です​​。

会社側は簡単に労働者を退職させることはできない

法律上、企業は従業員を簡単に退職させることは許されていません。

退職を強要する行為は労働基準法に違反する可能性があります。

そのため、従業員は自身の権利を主張することも視野に入れる必要があります。
 

  • 法律の保護: 労働基準法は従業員を不当な解雇から守ります。
  • 退職の強要の禁止: 退職を強要する行為は違法であり、従業員は法的手段を通じて自己の権利を主張することができます。
  • 法的アドバイスの重要性: 休職や退職を迫られた場合、専門家の意見を求めることで、最適な対応を見つけることができます。

 
会社による不当な退職の強要は、法的に禁止されています。

そのため、従業員の権利についてしっかりと理解し、必要に応じて適切な対応をとることが重要です​​。

休職と退職に関する疑問点

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「休職するなら退職しろ」と言われると、休職か退職かを考えることでしょう。

休職と退職は、どちらも職業人生において重要な選択です。

 
どちらも異なるメリットとデメリットを持ち、個々の状況やキャリアの目標に基づいて検討する必要があります。

このセクションでは、休職と退職の性質について、お伝えしていきます。

休職を選ぶメリット・デメリット

休職を選択することには、いくつかのメリットとデメリットがあります。

 
メリットとしては、健康の回復や心身のリフレッシュができる点です。

特に長期的なストレスや疾患からの回復には、仕事から離れることが有効です。

また、休職期間中は新しいスキルを学んだり、自己啓発に時間を割くチャンスもあります。

 
一方でデメリットとしては、キャリアの中断や職場での立場の変化、収入の減少が考えられます。
 

  • 健康の回復: 長期的なストレスや疾患からの回復には、仕事から離れることが効果的です。
  • スキルアップの機会: 休職期間中に新しいスキルや資格を取得することで、キャリアアップの機会を得ることができます。
  • キャリアへの影響: 職場から長期間離れることで、キャリアへの影響や立場の変化が生じる可能性があります。
  • 経済的な影響: 収入の減少により、生活費や家計に影響が出ることがあります。

 
休職は個人の健康やキャリアに大きな影響を与える可能性があるため、慎重に検討する必要があります​​。

退職を選ぶメリット・デメリット

退職を選択することのメリットには、新しいキャリア機会への移行や精神的な解放感があります。

退職は新たな出発点を意味し、キャリアの方向性を再評価する機会を提供します。

 
しかし、デメリットとしては、安定した収入の喪失や次の職を探す間の不確実性があります。
 

  • 新しいキャリア機会: 退職は新たな職業やキャリアパスを探求する機会を提供します。
  • 精神的な解放感: 今の職場のストレスや不満から解放されることがあります。
  • 収入の喪失: 安定した収入源を失うことによる財務的な不安が生じることがあります。
  • 不確実性: 新しい職を見つけるまでの期間、キャリアの方向性に不確実性が生じます。

 
退職を選ぶ際には、自身のキャリア目標、金銭状況、今後の可能性などを総合的に評価しましょう。

その上で最適な決断を下すことが重要です​​。

休職と退職を迷ったらまずは休職を利用するのがオススメ

休職と退職の選択に迷う場合、最初のステップとして休職を利用することをお勧めします。

休職の利点は、一時的な措置であるため、将来的に職場に復帰する機会を保持できることです。

 
休職期間を利用して、キャリアや将来計画をじっくり考える時間を確保することができます。

この期間を使って考えを深め、必要に応じて退職の決断を下すことが可能です。
 

  • キャリアプランの再考: 休職期間中はキャリアや将来の計画について考える良い機会です。
  • 健康の回復: 長期的なストレスや健康問題から回復するための時間を提供します。
  • 復帰の可能性: 休職は一時的な措置であり、職場復帰の機会を保持します。
  • キャリアの中断の回避: 休職によりキャリアを一時的に停止することができ、必要に応じて再開することが可能です。

 
休職の決断は、個人の状況や将来の目標によって異なります。

ですが、キャリアの中断を避け、健康や個人的な目標に集中するための有効な選択肢です。

休職後に退職するつもりなら転職を視野に入れること

休職後に退職を考えている場合、転職活動の準備を始めることが重要です。

休職期間中にスキルセットの見直しやキャリアの方向性を考え、新しい職の機会を探ることができます。

 
休職中は転職活動の情報収集・インターネットを活用したビジネス・資格取得などに時間を充てることができます。

そうすることによって、次のキャリアステップに向けた準備を進めることが可能です。

休職後の移行期間をスムーズにし、新しいキャリアの機会を最大限に活用することができます。
 

  • 転職活動の準備: 休職期間を利用して、履歴書の更新や職務経歴書の準備をすることができます。
  • ネットワーキングの強化: 業界のイベントやオンラインのプラットフォームを利用して、新しい職の機会を見つけるための人脈を築くことができます。
  • スキルアップ: 休職中に新しいスキルを習得することで、転職市場での競争力を高めることができます。
  • キャリアの再評価: 休職期間を利用して、自分のキャリアの目標や望む仕事の種類を再評価することができます。

 
休職中の準備期間は、新しい職業的な道を切り開く機会へとつなげることができるでしょう。

休職するなら退職しろと言われることに関する総まとめ

休職するなら退職しろと言われることに関して、振り返っておきましょう。

◎ 記事のポイントまとめ

  1. 休職が業務遂行に足手まといと捉えられることがある
  2. 規模が小さい企業では、休職による影響が特に大きい
  3. 代替人材の確保や業務の再調整が必要になる
  4. 残った従業員の負担増加や職場のストレスが高まる
  5. 会社側の業務運営や人員管理上の課題が休職への抵抗感を生む
  6. 休職者がいる場合、社員の健康や復帰時期への配慮が求められる
  7. 復帰後の職場復帰プロセスへの配慮が他の職員にも影響を与える
  8. 休職は復帰の時期が不確実なことも多く、業務計画に影響を与える
  9. 休職中も社会保険料の支払いが継続され、企業にとって負担になる
  10. 退職を迫られた場合、専門家に相談することが有効
  11. 職場内での相談は休職に関する適切なアドバイスやサポートを得るため重要
  12. 休職を選ぶ際は復帰に向けた計画を立てることが重要
  13. 休職中は新しいスキルや資格を取得する機会がある
  14. 休職後に退職を考えている場合は、転職の準備を始めることが重要

 
「休職するなら退職しろ」と言われた際は、なぜそう言われるのか背景を把握することが大切。

その上で、休職するのか・退職するのかなどの判断をしましょう。

 
休職と退職を選択する際には、それぞれメリットとデメリットがあります。

もし迷いがあるのであれば、まずは休職してじっくりと考える選択肢をオススメします。

将来のキャリアに関して慎重に考え、最良の選択をしていきましょう!